岡山から直島へ男ひとり旅をしてきました。
直島というと安藤忠雄の設計した地中美術館や、草間彌生の赤かぼちゃのオブジェなど、多くのアート作品を堪能できる島。
ここ数年は外国人観光客に人気で、観光客の7割が外国人なのだそうです(今はコロナの影響でほとんど観光客はいませんでしたが…)。
インスタ映えする景色が豊富で、女性人気も高いです。
僕も「ものづくり」に携わる身としては、一度行ってみたいと思ってたんですよ。アートのことは全然わかりませんけど。
というわけで、直島ひとり旅の旅行記をお届けします。
まずは岡山観光から
当初のプランでは直島で一泊しようと思ってたのですが、コロナの影響で空いてる店が少なそうなので、岡山に前泊して直島は日帰り観光に留めることにしました。
1日目はあいにくの雨…。桃太郎像も濡れています。
到着して最初のランチは、岡山駅の地下にある石焼炒飯店 岡山一番街店で、ご当地グルメの「えびめし」をいただきました。
甘いソースで、そばめしの「エビ版」という感じ? うん、えびがプリプリで美味しいです。
そして岡山観光としては定番の後楽園と岡山城を散策。
雨でしたが、それも風情があって一興。日本の良き文化を味わうことができました。
夜は居酒屋どどど岡山で酒と肴をご賞味。岡山ではわりと有名な店みたいですね。
さわらのお造りとウツボのから揚げが美味しかったー。
岡山を一通り堪能して、明日は直島へ向かいます!
岡山から直島へ
直島は香川県なのですが、距離的には岡山からの方が近いんですね。
直島行きの船が出る宇野港へは、JR宇野線で片道一時間。
ただ、電車の本数が少ないので、時刻はちゃんと見ておいた方がいいですね。
宇野線は「JR宇野みなと線アートプロジェクト」として、駅舎がアーティストの作品になっています。
一つ一つの駅に違いがあるんですよ。
「次の駅はどんな作品なのかな?」と車窓を見ているだけでも楽しいです。
終着の宇野駅も、このような幾何学模様が描かれています。目が錯覚しそう。
駅から港へは歩いてすぐです。
宇野港~直島(宮浦港)間はフェリーと小型旅客線が運行していて、乗り場は別なので注意が必要。
↓こちらはフェリー乗り場。
↓こちらは小型旅客船乗り場です。小型旅客船の乗り場はめちゃくちゃ簡素。
船の所要時間は小型旅客船が15分、フェリーが20分です。ほんとあっという間。
到着した直島のフェリー乗り場はとてもきれいでした。英語・中国語のアナウンスが流れていて、国際的な島なんだと実感しました。
こんな小さな島が国際化してるなんて不思議だなー。
港の前にはレンタサイクルが何軒かあり、まずはそこで自転車を借りることにしました。
自転車屋さんが言うには、直島は坂が多いから電動自転車の方がおすすめとのこと。
確かに乗ってみると坂が多くて、普通の自転車では厳しいなと思いました。電動にして正解!
ぶっ飛んでいた地中美術館
まずは直島のメイン観光スポット、地中美術館へ。
ここは建物の大半が地中に埋まっていて、作品と空間が融合したなんとも不思議な美術館なのです。
↓こちらが地中美術館のチケットセンター。多くが中国人スタッフなのが驚きです。
チケットセンターから本館へは、モネの庭を模した道が続いています。緑がとてもきれい。
やがて地中美術館の入口に着きます。ここからは写真撮影禁止。
中に入るとダンジョンのようで、順路が合ってるのか迷いましたw
作品については見てもらうのが一番いいのですが、なんていうか全てがぶっ飛んでいました。
モネの絵画5点のためだけに作られた巨大な空間。
大階段に巨大な球体を設置したウォルター・デ・マリア。
空間の中で光そのものを感じさせるジェームズ・タレル。
うーむ、これがアートなのか。そうなのか。
それにしても、この作品のためだけにこんな美術館を作ってしまうとは、その発想自体もぶっ飛んでいる…。
(ちなみに地中美術館の構想を考えたのは、ベネッセホールディングス名誉顧問の福武總一郎氏だそうです)
地中美術館は空間そのものがアートになっていて、作品の中を歩き回れます。
ただ、部屋に入れる人数は限られているため、鑑賞中は僕とスタッフが二人きりの状態になりました。
で、僕が動くとスタッフも動くんですよね。これがなんとも気まずいw
スタッフに「こいつ、アートのことなんて何も分かってないくせに」って思われてるんだろうなと、ひねくれた僕は思ってしまいました。
ま、何はともあれこの不思議な空間を体験できたのはよかったです。
ベネッセミュージアムと家プロジェクト
地中美術館を後にした僕は、自転車でベネッセミュージアムに向かいました。
ここはその名の通りベネッセが運営する、ホテルと美術館が一体化した施設なんですね。
美術館の展示室からそのままホテルの客室へ行けるという、とても不思議な造り。
展示されているのは現代アートで、木が並べていたりロボットがしゃべっていたり、これまた不思議なものでした。
ここではわりと外国人の方もいらっしゃいました。
コロナ禍で入国制限がかかっているから国内在住の方なんでしょうけど、とても国際的な香りがしましたね。
そして本村地区へ移動しました。
ここでは古い家屋や神社を改修し、アーティストが家そのものを作品化する「家プロジェクト」が行われているんです。
残念ながらコロナ禍で中に入ることはできませんでしたが、外側から風情のある街並みを眺めるのが楽しかったです。
ただ、数多くあるカフェや民宿は閉まってることが多かったですね。
やはり外国人観光客がいなくなると閉めざるを得なくなるのでしょう。
早く普通に観光客でにぎわう日常に戻ってほしいです。
アーティストの屋外作品群
直島を巡っていると、いろいろなところでアーティストの屋外作品に出会います。
まずは有名な草間彌生の「赤かぼちゃ」。
さすが屈指のインスタ映えスポットだけあって、女子がこぞって写真を撮ってました。
中はこんな感じ。光が入ってくるとユーモラスです。
↓こちらは「直島パヴィリオン」。中にも入れて、結構頑丈です。
↓自転車置き場も、なんだかアート。
↓僕が気に入ったのはこちら。大きすぎるゴミ箱。
廃材を利用して作られていて、環境保護やリサイクルを表現した作品なのだそうです。
タイトルは「もうひとつの再生」。おもしろい!
直島観光の感想
というわけで日帰り観光でしたが、十分直島を満喫できました。
アートと自然が融合して不思議な世界を作り出していましたね。多くの外国人が魅せられるのも分かります。
ただやはり、コロナの影響で閉まってる店が多いのは残念に思いました。
このまま観光客が訪れず、島全体が死んでいくのはとても悲しいですね。
↓こちらの「かんぽの宿」の記事でも書きましたが、普通に旅行していれば感染リスクはほぼないですからね。不安になりすぎないことも大事だと思います。
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これからもちょくちょく、近場のお出かけから再開していきたいと思っています。