在宅で仕事しながら育児をしているサンデーです。
最近息子が1歳半になり、やっと自分の子供を可愛いと実感が持てるようになってきました。
こんなこと言うと「えっ?今まで可愛いと思ってなかったの?」と思われるかもしれませんね。
でも0歳児の間は自分の子供といえども「まだそれほど……」というのが正直な気持ちでした。
もちろん生まれた瞬間から愛情全開のお父さんもいるでしょう。
でも一般的に男性は女性よりも「父親の自覚」が生まれるのが遅いと言われています。
「ちゃんとお父さんをやろう」と思ってる人の中にも、思ったほど子供を可愛いと思えなくて戸惑ってる人はいるのではないでしょうか。
- 自分の子供なのに可愛いと思えない
- 父親という実感がわかない
- 子供にいまいち関心を持てない
- 我が子が愛しいという感情がわかない
多かれ少なかれ、僕もこういうモヤモヤを抱えていました。少なくとも0歳児の間はずっと。
僕に父親らしい感情が芽生え始めたのは、1歳半で言葉を発し始めてからです。
子供と意思疎通が少し取れるようになり、やっと「心の中に息子がいるな」と思えてきました。
子供が生まれてから1年半が経ち、僕の心にどのような変化が出てきたのか、父親が自分の子供を可愛いと思えるまでの過程をお話します。
0歳児はぬいぐるみの世話をしてる感覚だった
僕は在宅で仕事をしているので、普通のお父さんよりも子供に関わる時間は長い方です。
毎日保育園の送り迎えをし、寝かしつけをし、ワンオペでも一通りの育児はこなせます。
子供も嫌いなわけではなく、どちらかというと好きな方。家庭をないがしろにするタイプでもありません。
そんな僕でも0歳児の間は子供への愛情があるとは思えなくて、「父親としてやっていけるのか?」というモヤモヤした感覚がありました。
いや、赤ちゃんは可愛いと思うんですよ。
でも「かわいくてたまらん!」というようなあふれだすような感情ではなくて、なんていうかぬいぐるみを見て「可愛い」と思うような感覚だったんです。
人間として心を通わせる愛情ではなく、物体としての形状(フォルム)のかわいさでした。
だから人形を相手にしているようで、話しかけても心のどこかで「まだ言葉は通じてないしね」という冷めた想いがありました。
このあたりの気持ちはお父さんが赤ちゃん言葉やいないいないばぁをできるようになるまでにも書いています。
それに0歳児の間は生活を回すのに精いっぱいでした。
夜泣き・ミルク・オムツ交換のエンドレスゲームが続くので、愛しいと思う暇もありません。
「とにかく早く寝かせて、自分の時間を確保したい」
そんな思いで日々の育児をこなしていました。まさに仕事としての育児です。
言葉が出て初めて自分の子供と向き合えた
0歳児の間はとにかく手のかかる動物の世話をしてる感覚でした。
正直この時期に「沈没する船で1人助かるとしたら子供をとるか?自分をとるか?」と言われたら、自分をとっていたと思います。
ところが1歳半になり、言葉が出るようになって初めて、息子に愛情を感じるようになってきました。
こういう気持ちになったのは、意思疎通ができて人間として対等に向き合えるようになったからです。
まだ2~3語しか話しませんが、息子の言いたいことがだいたい分かるようになり、「うんうん、そうかそうか」と思えるようになってきました。
たとえばオムツを変えても息子はなされるがままではなく、自分が変えてもらってるのを理解できるようになります。
そうするとこちらもやってあげてる実感がわいてくるのです。
もちろん0歳児の赤ちゃんでも小さな反応は返していたのでしょう。
そして母親はそういう小さな反応にも気づける生き物なのかもしれません。
でも男はそういう小さな反応に気づけないんですよ。
言葉で言ってくれないと分からないのです。鈍感、あまりにも鈍感。
ときにはこちらがしたことに息子も「イヤーーーー!!!」と反抗してきますが、それすらもたくましく思えます。
こうしてやっと父親としての自覚が生まれてきた気がしました。
これから本格的にしゃべりだして、対等な会話ができるようになると、もっと実感できる気はしてます。
接する時間に比例して愛情はわいてくる
このように、普通のお父さんに比べて子供と接する時間が長い僕でも、子供を心から可愛いと思えるのには1年半かかりました。
普段仕事で忙しいお父さんでは、「父親の自覚が出てきたのは3歳ぐらいから」という人も多いのではないでしょうか。
母親は妊娠したときからお腹の中で子供との愛情を育みますが、父親はまったく実感のないまま過ごします。
出産で急に父親になり、出産後は母親のように授乳で子供と接することもありません。
僕も出産した当日は、本当に自分は父親になったのかイマイチ実感がわきませんでした。
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ただやっぱり思うのは、愛情の量は子供と接する時間に比例するということです。
接する時間が長ければ長いほど、子供に対する愛情は出てきます。
僕は毎日寝かしつけを担当しているのですが、息子の小さな背中をトントンしていると、やはりとても愛おしく感じています。
人間は他者に触れると脳内に「オキシトシン」という愛情物質が出ます。
子供に触れれば触れるほど愛情物質が出てきて、愛おしさを感じるようになってきます。
なので男性が自分の子供を可愛いと感じにくいのは、単純に子供と接する時間が少ないせいもあるかもしれません。
自分の子でも接する時間が短ければ愛情を感じにくいのは当然ですよね。
逆に血のつながらない他人の子でも、接する時間が長ければ愛情を感じれるんじゃないでしょうか。
今、可愛いと思えなくても焦らないで
というわけで「父親が子供に愛情を持つには時間がかかるよ」という話でした。
もしあなたが自分の子供を可愛いと思えなくても、今は焦らなくていいと思います。
母親が妊娠して子供と一心同体で過ごすのは約10ヶ月間。この10ヶ月分、父親は後れをとっています。
出産してから10ヶ月間は父親の自覚がなくてもおかしくありません。
子供と接することで徐々に自覚を育てていけばいいんじゃないでしょうか。
それに女性は子供のころからままごとで人形に話しかけたりしますが、男性はあまりしませんよね。
きれいごと抜きに言うと、育児にはそういう「男女の能力の差」も影響してるように思います。
妻は息子が赤ちゃんから子供になっていくのが寂しいそうなのですが、僕は一人の人間として向き合えるのが楽しみだったりします。
子供への愛情は男女で時間差があり形も違うので、焦らずゆっくり進んでいきましょう。
僕もまだ進む道の途中です。