先日、家のネット回線をソフトバンク光に変更しました。
僕はこれまでフレッツ光を使っていたのですが、携帯をソフトバンクに変えたのを機に、家の回線もソフトバンク光に乗り換えることにしました。
乗り換えた結果、おおむね満足して使えています。「おおむね」ね……
なぜ言葉を濁すかというと、フレッツ光からソフトバンク光に転用するにあたって、「これって本当は損になるんじゃないの?」と感じたことがいろいろあったからです。
ソフトバンク光は「速度も速いし安くなるし、絶対お得です!」とうたっていますが、実際に転用の手続きをしてみると、さまざまな引っかかるポイントがあったんですよ。
これからソフトバンク光に乗り換えを検討している人は、こんなデメリットがあるということも知っておいた方がいいでしょう。
僕が実際に乗り換えることで感じた、ソフトバンク光のデメリットについて解説しようと思います。
目次
「フレッツ光よりソフトバンク光の方が安い」の罠
多くのサイトでは、「フレッツ光からソフトバンク光に乗り換えた方が料金は安くなるよ!」と言っています。
確かにフレッツ光はプロバイダ料が別なので、プロバイダ料込みのソフトバンク光にした方が安くなるケースは多いです。
たとえば「フレッツ光+OCN」と「ソフトバンク光」で比べると、ご覧のようにソフトバンク光の方が料金が安いのが分かります。
OCN光 with フレッツ | ソフトバンク光 | |
---|---|---|
戸建てタイプ1G(2年更新) | 5,400円 | 5,200円 |
マンションタイプ1G(2年更新) | 4,760円 | 3,800円 |
ただしソフトバンク光の場合、おうち割光セットに入るには指定オプション(500円)に入らなければならない、というのを見逃してはいけません。
おうち割光セットとは、携帯をソフトバンクかワイモバイルにすることで携帯料金が割引になるサービスです。
ソフトバンク携帯なら毎月1,000円割引、ワイモバイル携帯なら毎月500円割引になります。
ソフトバンク光を使うなら、この「おうち割光セット」に加入する人が多いんじゃないでしょうか。
おうち割光セットの割引を受けるには、「光BBユニットレンタル」「Wi-Fiマルチパック」「光電話サービス」の3つがセットになったオプションパックに入る必要があります。
ところがこのオプションパック、ソフトバンクが提供する最新のWiFiルーター(光BBユニット)が借りれて便利なんですが、自前でWiFiルーターを用意する人には不要なんですよね……。
光電話サービスも、電話をしない人には必要ありません。
また、フレッツ光には長く使えば使うほど利用料が安くなる「光もっともっと割」というのがあります。
「光もっともっと割」は現在では新規受付終了しているのですが、長くフレッツを使ってきた人は割引額が大きくなってる可能性があります。
たとえば8年間フレッツ光を継続利用している人なら、割引額が1,969円にまで膨れ上がってるかもしれません。
約2,000円の割引というのはかなり大きい!
↓フレッツ光の「光もっともっと割」
つまり、人によってはフレッツ光を使い続けた方が、ソフトバンク光よりも安くなることがあるということです。
特に長くフレッツを使い続けてる人にとってはね。
一概にソフトバンク光の方が安いというわけではない、というのは知っておきましょう。
「工事費・違約金はかからない」の罠
他社からソフトバンク光に転用する場合、公式のキャンペーンで工事費と違約金はソフトバンクが負担してくれます。
ただし工事費とは別に、契約事務手数料の3,000円は必要です。なんだかんだ言って、変更に手数料はかかるということです。
また、フレッツ光の「にねん割」「光はじめ割」「光もっともっと割」を適用してる人は、2年(もしくは3年)ごとの更新月以外に解約すると違約金がかかります。
更新月(契約満了月と翌月)の2ヶ月間での解約なら違約金は発生しません。
ただ、この違約金は転用すればソフトバンクが負担してくれるので、あまり気にしなくてもいいでしょう。
しかし、ソフトバンク光にも解約時の違約金があるんですね。
ソフトバンクでも2年ごとの更新月に解約すれば違約金はかからないのですが、ソフトバンクの更新月は契約満了月の1ヶ月間しかないのです。
もし自動更新ありプラン(5年)にすると、5年間のうち1ヶ月しか更新月はありません。
つまり、ソフトバンク光は解約するときの縛りがキツいんです。
他社に変えたいとき、ソフトバンク光は非常に抜け出しにくいというのは知っておいた方がいいでしょう。
フレッツ光からソフトバンク光への転用で注意すること
このようにフレッツ光からソフトバンク光へ転用するのは、人によっては料金が高くなるケースもあるので注意しましょう。
また、実際に乗り換える際には次のようなデメリットも発生するので、知っておいてください。
ポイントが使えなくなる
フレッツ光を契約していると、ポイントの貯まるプログラム(NTT東日本はフレッツ光メンバーズクラブ、NTT西日本はCLUB NTT-West)に加入しています。
このポイントは、フレッツ光を解約すると消えてしまいます。
結構貯まってることが多いので、解約する前にポイントは使い切ってしまいましょう。
プロバイダが変わる
ソフトバンク光ではプロバイダを選べません。プロバイダは「Yahoo!BB」一択になります。
なので、フレッツ光で使っていた他のプロバイダのメールアドレスは使えなくなってしまいます。
もしメールアドレスを継続して使いたいなら、各プロバイダの「メールアドレスだけを残すプラン」に入っておきましょう。
僕の場合はBIGLOBEだったので、200円でメールアドレスが残せる「ベーシックコース」に加入しました。
Yahoo!BB以外のプロバイダを使ってる人は、別途こういった料金が発生することも知っておいた方がいいですね。
それでもソフトバンク光の方が良かった理由
フレッツ光からソフトバンク光に変更するデメリットを紹介してきましたが、それでも僕は「ソフトバンク光に乗り換えて良かった」と思います。
というのも、フレッツ光は内部の手続きなどがややこしすぎるからです。
よく言われるのは、回線とプロバイダが別々だからややこしいということ。
ま、回線とプロバイダの契約が別々なのは、昔からインターネットを使ってる僕にとってはそれほど問題ではありませんでした。
それよりもフレッツ光のシステムや社内体制自体がややこしいんです。
たとえば「回線の設定」と「料金の徴収」は別の会社が受け持っていて(回線は東西NTT、料金はNTTファイナンス)、管理画面もログインも別々だったりするんです。
↓NTTの管理画面
↓NTTファイナンスの管理画面
しかも画面によってログインIDがお客様番号だったり電話番号だったり、複雑怪奇!
なんというか、めちゃくちゃ「お役所的」なんですよ。
あげくにはクレジットカードの変更をするだけでも日数がかかる上に、ハガキで案内が届くというアナログさ。
「これが日本を代表するIT企業なのか??」というぐらい、使い勝手が悪いんです。
ほんと、フレッツを使ってる間はイライラさせられることが多くありました。
その点、ソフトバンクの設定や管理画面はシンプルで分かりやすかったです。
速度も上り・下り最大1Gbpsということで、体感的にも問題はありません。
ご覧のようにモデム・ルーターがピコピコと頑張ってくれています。
というわけで、使い勝手としてはソフトバンク光の方が圧倒的に勝っていました。
また、ソフトバンク光に乗り換えれば高額なキャッシュバックを受け取れるのもメリットです。
ソフトバンクはネット専業の代理店が数多くあるので、ここを通して申し込めば15,000円のキャッシュバックがもらえます。
僕の場合はこちらのエヌズカンパニーで申し込みました。
エヌズカンパニーはソフトバンクが認める正規代理店。
ソフトバンク光の申し込みで新規は33,000円、転用・事業者変更は15,000円のキャッシュバックがもらえます。
ソフトバンクの代理店ではキャッシュバックの条件にオプション加入必須のところが多いのですが、エヌズカンパニーでは不要なオプション加入が一切いりません。
さらに振込みは2ヶ月後。面倒な手続きもないので、キャッシュバックをもらい忘れるトラブルもありません。
僕の場合もちゃんと現金が振り込まれていたので、とても信頼できる代理店だと思いました。
ソフトバンク光に申し込むなら、エヌズカンパニーで申し込むのをおすすめします。
まとめ
というわけで、フレッツ光からソフトバンク光に乗り換えて分かったことをお伝えしました。
結論としては「ソフトバンク光にも悪いところはあるよ。でも、フレッツより使い勝手はいいと思うよ」ってことです。
場合によってはフレッツの方が安くなるケースはありますが、多くの場合はソフトバンク光の方が満足度は高まると思います。
ちなみに光回線を変えるのと同時に、携帯会社もドコモからソフトバンクに変えたんですが、そこで気づいたことも記事にまとめています。
スマホをソフトバンクに変えようと思ってる人は、↓こちらも参考にしてください。
関連記事ドコモからソフトバンクに乗り換えてソフトバンクの悪いところが分かった
なんだかんだ言っても、携帯とネット回線をソフトバンクでまとめると安くはなるので、検討しているなら変えてみてもいいと思いますよ。